読書

言葉と建築(Ⅹ:ビルディング/アーキテクチュアという切断)

言葉と建築−建築批評の史的地平と諸概念− 土居義岳メモ■カテゴリー論のアポリア ホラインやピッヒラ―の汎建築主義の提供したものとして、「建築」とは、ア・プリオリなのかア・ポステリオリなものなのか、というある意味で建築にとって根源的な議論がある。…

建築論(3)

メモ ■建築論の特殊問題 ・様式の問題 建築において、「様式」は作品について特定の時代・民族・流派・作家などの表現上の特質を示す場合に用いられる。また、建築は様式を通じて類型化する傾向を持つ。これは、建築デザインを門切り型にする欠点を持ってい…

建築論(2)

メモ ■建築の各存在様態相互間の相関 建築に内在する各様態の建築論的問題をふまえ、次はそれらの係わり合いの問題について。 2つずつ組み合わせるとそれらは 1物体性と効用性(物理的実存在と事物的実存在) 2物体性と芸術(物理的実存在と現象的実存在)…

建築論(1)

「建築論」森田慶一 森田慶一 1895-1983 東京帝国大学建築科を卒業後、一旦、警視庁技師となったのち、武田五一からの招聘で京都帝国大学に助教授として赴任。1934年から1936年、古典建築を研究のため、フランス、ギリシアに留学。 分離派として作品を発表す…